2020.05.02 お知らせ 遠隔授業の受講にあたって 学生生活 教育?研究

2020年5月2日

在学生の皆さんへ

学校法人大阪経済法律学園
理事長 金澤 俊孝
大阪経済法科大学
学 長 田畑 理一

遠隔授業の受講にあたって

これまでお知らせしているとおり、5月11日から、オンラインによる遠隔授業がスタートします。本学においては、法令に基づき文部科学省が認める遠隔授業の方法を採用し、各授業科目の目標や特性に応じて多様なメディアを活用した遠隔授業を実施していきます。
本学は、経済学?経営学?法学?国際学という、いわば社会科学の粋を集めた教授陣のもと、基礎から応用?発展に至る幅広い教育、そして理論と実践の融合した教育を目指しており、遠隔授業においても目指すところは変わりません。学生の皆さんが、各学部における学修を通じて、専門的な知識、概念、技能を我がものとできるよう、積極的?主体的に学修に取り組んで頂きたいと考えます。

遠隔授業の有効性
遠隔授業というと、インターネットと情報機器を活用した教育であることから、情報環境の整備やICTスキルの習得に関心が集中してしまうかもしれません。もちろんこれらの課題は重要であり、本学としては、遠隔授業の全学的実施に向け、情報システムなど情報環境の整備強化をはじめ、教育?学修環境の整備を急ピッチで進めています。
その上で、最も重要なのは、遠隔授業ならではの有効性を発揮した教育を実現することにあります。遠隔授業の有効性として、以下の各点を挙げることができます。
?場所や時間の制約を受けずに受講することができる。
?緊急事態宣言のもとで大学に登校できない状況にあっても、自宅で授業を受講することができます。また海外や遠方にいても可能です。
?何らかの事情で所定の時間に受けられなくても、後から受講することもできます。
?レベルや理解度に合わせた学修が行うことができる。
?分からなかったところ、改めて深めたいところなどについて、繰り返し受講できる、小分けにして受講できるなど、柔軟な学修ペースを作ることができます。
?授業における学修履歴の蓄積や振返りが容易にできる。
?学修管理システム「ラーニングポータル」に、各授業の内容は記録され、皆さんの学修履歴(レポート?テスト?アンケートなど)も蓄積されるため、振返りの学修が容易にできます。また、ノートPCなど情報端末1台でこれらを一括的に管理でき、持ち運びも容易です。
?授業の目的や特性に応じて、様々な授業方法をとることができる。
?講義資料、動画教材、テレビ会議システムなど、様々な方法を組み合わせることができます。また、ICTを活用したコミュニケーションにより、個々に合わせた指導を受けられます。
このように、遠隔授業は、単に教室での対面授業をオンライン上に移すものではなく、遠隔授業ならではの有効性を活かすことで大きな教育効果を発揮することができます。
また、遠隔授業を通じて、多様なメディアを活用する力を身に付けることは、テレワークやオンライン会議などICTを活用した業務が飛躍的に拡大する中にあって、皆さんが卒業後に求められる能力を身に付けることにもつながるでしょう。

学生の皆さんへのお願い
上で述べたような遠隔授業の有効性を活かした授業を実現するには、遠隔授業を実施する教授陣と、それを受講する学生の双方の努力が必要です。そのため、大学においては、現在、教材作成をはじめ遠隔授業の準備に全学を挙げて取り組んでいます。
学生の皆さんに、特にお願いしたいことがあります。遠隔授業においては、教室での対面授業以上に、学生の皆さんの自律と自覚が求められます。教室での対面授業よりも、予習?復習を含めて、密度の濃い学修が求められることになります。規則正しい生活を送り、履修登録した時間割どおりに受講することを基本に、集中して授業を受講してください。また、定められた教科書は必ず購入する、授業で課される課題やアンケートは期限を守って提出する、積極的に質問や意見を出すなど、積極的?主体的な姿勢と態度をもって授業に臨むようにしてください。

現在は、日本全国で緊急事態宣言が発出されるという厳しい状況にありますが、人類の英知と努力によって、いつかは収束局面を迎え、私たちがキャンパスで出会える日も来るでしょう。その時には、私たちは、単に以前の日常に戻るのではなく、フェイス?トゥ?フェイスで教育を行う教室での対面授業の有効性と、多様な方法による授業をいつでも?どこでも?何度でも受講できるという遠隔授業の有効性の双方を活かした大学教育へと進化することができるはずです。
中福在线,连环夺宝感染症の拡大による未曾有の事態にあって、本学は大学教育を維持し、学生の皆さんの学修機会を確保するため、これからも全力で取り組んでいきます。改めて皆さんのご理解とご協力をお願いします。

以上