2023.11.24 トピックス 【中福在线,连环夺宝】味の素株式会社サステナビリティ推進部 若狭由織さんによる特別講演 教育?研究


 2023年11月14日 【中福在线,连环夺宝】フィールド?プロジェクト(日本)の授業で、味の素株式会社サステナビリティ推進部 若狭由織さんをお招きして、味の素グループのサステナビリティへの取り組みについてご紹介いただきました。

 味の素グループは、「地球的な視野にたち、“食”と“健康”そして、 “いのち”のために働き、明日のよりよい生活に貢献します」を理念として掲げています。味の素グループは創業以来、一貫した事業を通じて社会価値と経済価値を共有する取り組みをつづけており、「妥協なき栄養」(おいしさを妥協しない、食へのアクセスを妥協しない、地域と個人の食生活を妥協しない)を目指して人々の健康と地球環境の持続可能性に貢献しています。
 さまざまな社会問題がある中、先進国である日本にとってもSDGsへの取り組みはもはや他人事ではありません。そして、ビジネス環境、投資家や消費者の意識が変化する中、多くの日本企業は新たなイノベーションとビジネスチャンスを目指してSDGsに取り組んでいます。味の素グループは自社の強みを活かすことで食と健康の問題を解決するだけでなく、地球環境の負荷低減?再生にも取り組んでいます。生産過程で発生した発酵副生液は肥料として利用されており、飼料用アミノ酸は家畜の糞尿から発生する一酸化窒素の削減に活用されています。そして、他社とも協力し、Jクレジット制度を活用した協業モデルを構築しました。こうした努力を通じて、味の素グループは環境問題解決への貢献と経済価値創出を同時に目指しています。さらに、味の素グループはSDGsの前提ともいえる人権問題にも注目し、企業活動に関わる人権リスクの把握と対応に注力しています。

 授業に参加した学生たちは若狭さんのご説明を通じて、日本企業の経営理念、商品開発やマーケティングについて学んだだけでなく、SDGsへの取り組みについても理解を深めました。以下では、授業に参加した学生たちの声を紹介します。


 
2年生 モリオカさん
 私にとって、味の素と言えば食品のイメージしかありませんでした。しかし、お話を伺う前に調べると、味の素株式会社さんは食品だけでなく、化粧品なども作っているのを知り、とても興味を持ちました。そして、実際ゲストスピーカーのお話を伺い、非常に勉強になりました。
 味の素株式会社さんは100年以上も前から、今でいうSDGsにつながることを会社の理念にしていたことに驚きました。また、人権尊重に係わる取り組みも非常に興味深かったです。味の素株式会社さんでは、各法人の担当責任者は定期的にグループ企業内の外国人労働者と対話を行い、人権侵害の被害者が安心して相談できる窓口を設置しています。そして、担当者が海外現地のパートナー企業や生産者を訪れて、人権救済のメカニズムを確認しています。人権を理想として掲げているだけでなく、実際の行動で人権を守ろうとする努力に感銘を受けました。

 
2年生 イウチさん
 今回のご講演では、私にとって最も印象に残っているのは、味の素株式会社さんの人権問題への取り組みです。私は以前から、企業がSDGsに取り組むとき、従業員の人権を尊重することが前提だと考えていました。しかし、企業が実際どのような努力で人権問題に取り組んでいるかがわかりませんでした。
 ゲストスピーカーのお話を伺い、味の素株式会社さんが企業として人権を尊重する姿勢に感銘を受けました。パワハラや給料未払いなどの問題が発生しないよう、匿名で相談ができる部署が設けられたことで、社員も働きやすく活躍できるのではないかと思いました。また、女性活躍推進の対策、育休や時短勤務などのサポート体制が整っていることに感心しました。日本を代表する大企業が、人権やSDGsなど世界共通の問題に積極的に取り組むことで、世界中の人々から信頼を勝ち取れるだろうと考えさせられました。
 そして、ゲストスピーカーである若狭さんの誠実さも非常に印象的でした。会社の課題や答えにくい質問に対しても真摯に対応し、課題解決の難しさや現実的な問題についても丁寧に教えてくださいました。貴重なお時間をいただきありがとうございました。今回のご講演で教わったことを今後に活かせるように励みたいと思います。

 
1年生 トゥアンさん
 ゲストスピーカー(味の素株式会社 若狭様)のお話を伺うことでさまざまな知識や情報を得られました。若狭様に深くお礼を申し上げます。
 味の素グループは持続可能な社会への貢献に焦点を当て、多岐にわたって取り組んでいます。たとえば、「アミノ酸」を活かした栄養補助食品やサプリメントは、栄養不足への有益なアプローチだと感じました。たんぱく質不足が世界的な課題であることを考えると、その解決に向けた努力は世界中の人々への貢献だといえるでしょう。
 そして、味の素グループは環境負荷の低減にも力を入れており、特に温暖化効果ガスやフードロスを削減する「環境負荷50%削減」への取り組みは、企業が地球環境への配慮を真剣に考えていることを示している。バイオリサイクルに焦点を当て、持続可能なビジネスモデルの構築と持続的な発展モデルを同時に追求する姿勢は、今後ますます重要性を増していくだろうと思います。 
 また、企業人権への真摯な姿勢にも感銘を受けました。人権リスク評価や外国人技能実習生との対話は、企業が自らの社会的な責任を強く意識している証拠です。社会全体に影響を及ぼす大企業が、その影響の負の側面を最小限に抑え、ポジティブな変化を生むための取り組みに感心しました。これらの努力が、味の素グループのさらなる成長を実現するだけでなく、世界中の企業にとって良いお手本となるでしょう。