2021.07.15 トピックス 「モノ」と「心」を届ける留学生支援物資 学生生活 留学?国際交流

留学生支援物資の配布

この度、母国の親元を離れ、日本で奮闘するすべての外国人留学生に大学からの支援物資を届けました。
これはコロナ禍の中でもなお、日本に留まり,勉学に励む留学生達への大学からの激励でもあります。

コロナ禍は留学生に「孤立感」と「生活苦」をもたらしました。
多くの留学生は、アルバイトで生計を立てていますが、そのアルバイトもままならない状態が続いています。頼れる親や親戚も近くにいません。
奮闘する留学生たちの不安を少しでも取り除き、また効果的な支援を提供したい、との思いが、今回の「支援物資」提供へと繋がりました。
中身は、パックのご飯やカップ麺、スナック菓子などの食糧品の他にも、マスクや体温計、除菌シートなど、様々です。

また、今回の食材配布では宗教上の制約やアレルギーのある学生、ベジタリアンの学生にも最大限配慮するように努めました。


モノと心とエール

「先生、お久しぶりです」。物資を受取りに来た留学生たちの顔から笑顔がこぼれます。
「助かります。こんな風に助けて貰えるとは思っていませんでした」「ありがとうございます」という明るい喜びの声が聞こえてきます。
特に、ベジタリアンやイスラム教徒の学生は「まさか自分たちの信条に配慮して食材を用意してもらえるとは思わなかった」と驚きの言葉を口にしていました。

受取りに来た留学生一人ひとりに声をかけます。
「体調は?」「ご両親は心配してない?」「アルバイトは?」「大丈夫です」「何とかやってます」と気丈に答える学生もいれば、そっと悩みを打ち明ける留学生もいます。会話で心を通わせます。短い会話であっても、大学の「思い」はきっと留学生たちの心に届いたはずです。

伝えたかったのは「モノと心」「エール」です。

留学生たちの元気な姿、喜ぶ様子に、この取組に携わった教職員も、改めて学生支援の大切さを心に刻み、やりがいを感じました。


暗闇の中で希望を探す

19世紀を生きた西洋哲学の大家、フリードリヒ?ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche)の言葉にこのようなものがあります。
 
「本能。家が燃えているときには、昼食も忘れてしまうものだ。たしかに。しかし『家が燃えてしまったら』、人々は灰の上でまた食べ始めるのだ。」
 
コロナ禍はまだ終わっておらず、今はまだ「家が燃えている」最中です。コロナが徐々に私たちの生活の中に根を下ろし、そこに新たな「日常」が構築されつつあります。
 
だれも予期しなかった困難な状況の中での「暗中模索」が続きます。それは、暗闇の中で、決して諦めずに「希望」を探すということを意味します。
だから、苦しみや孤立感に圧し潰されそうな時には、周囲のご家族や友人、そして、本学の教職員にも相談してみてください。自分で火種を見つけられる希望もあれば、他者から明かりを灯される希望もあります。
もし何か困ったことがあればいつでも声をかけてください。
 
お問い合わせ先:
国際教育交流センター
Email: kokusai@keiho-u.ac.jp