2021.11.22 トピックス アーレン大学による特別講義-OUEL海外協定校チャンネル2021 第13弾- 留学?国際交流


 「OUEL海外協定校チャンネル2021」。第13回目(11月10日)の講義はドイツ?アーレン大学のRalf-Christian Härting教授です。Härting教授は、ビジネスサイエンス?ビジネス情報学?行動経済学などを専門とされています。
 今回のテーマは「Challenges in the European Union-Economic Disruptions, Digital Transformation and Global Warming」です。
 
 ヨーロッパでは、イギリスのヨーロッパ連合(EU)からの離脱(ブレグジッド)、地球温暖化問題への対応、コロナ禍による経済の停滞をはじめとして、解決が難しい問題がたくさんあります。Härting教授は、こうしたヨーロッパの「現在地」をやさしく説明してくださると共に、新たな局面として「デジタルトランスフォーメーション(DX)」と「技術革新」を紹介してくださいました。

 この講義には、本学の学生のみならず、アーレン大学の学生も参加しました。講義終了後には日本側とドイツ側双方の学生から質問があり、活発な議論が行われました。
 

アーレン大学とは

 アーレン大学は1962年にドイツ南部バーデン=ヴュルテンベルク州のアーレン市に設立された公立大学で、1971年に応用科学の総合大学に改組しました。経営学部?化学部?電子?IT学部?工学部?電子機械工学部の5学部を持ち、現在は約5,700人の学生が学んでいます。
 同大学が位置するアーレン市は、ローマ時代からの古い歴史を持ち、中近世には帝国の自由都市として繁栄した由緒ある古都です。本学は、2017年にアーレン大学と学術交流協定を締結し、交流を深めて参りました。


EUにおける諸課題と「デジタルトランスフォーメーション(DX)」「ビジネス?イノベーション」

 Härting教授は現在のヨーロッパ地域における2つの問題を提起し、その後、「デジタルトランスフォーメーション」と「ビジネス?イノベーション」の重要性をお話しされました。それでは、以下に詳しくみていきましょう。
 
 最初に、経済?金融危機です。日本とも深い経済関係にあるEUでは、1999年に共通通貨であるユーロが導入されて以来、2008年の世界的な金融危機にはじまり、それに煽りを受けたギリシャの債務不履行が大きな問題となってきました。さらに、現下のコロナウイルスによる経済停滞が起こり、EU加盟国間で格差が生じており、今後の資本主義のあり方が再考されています。
 
 次に、ナショナリズムの問題です。2016年から始まったイギリスのEU離脱にみられるように、ヨーロッパ地域として一体性を保ちたいEUに対して、自国を優先させるナショナリズムの波が起こり、両者が厳しい緊張関係に立たされました。最近では、ポーランドの与党「法と正義(PiS)」の反EU的とも見られる動きが注目を集め、ポーランドのEU離脱がささやかれています。イギリスに次ぐ「ポレグジット(Polexit)」が起こるかどうかは、EUの根幹に関わる喫緊の問題です。
 
 以上のように解決困難な問題がある一方で、EU加盟国が協力して、よりよい未来を目指していけるような可能性もたくさんあります。たとえば、ドイツ政府が2011年から始めた「インダストリー4.0」です。この政策は、「第4次産業革命」を目指した「スマート工場を中心としたエコシステムの構築」を意味します。そのような取り組みの具体例として、レーザー加工大手であるトルンプ(Trumpf)や、スポーツメーカーのアディダスにおける自動機械による個人のニーズに合わせた製造工程があげられました。EU各国はこのようなドイツの先進的なモデルにならって、最新の情報技術を駆使し、企業?政府?大学が協力しながら産業の推進と発展を目指しています。

 
「OUEL協定校チャンネルとは」
 最後に、本学独自の取り組みであるOUEL協定校チャンネルを再び紹介いたします。この取り組みは、「コロナ禍で留学に行けなかった学生にワクワクする体験を!」との強い想いで企画されたプログラムです。本学海外協定校による本学のためだけの特別講義。今年度は、世界15カ国?地域、16大学/教育機関の教授陣の授業を聞くことができます。【予告編はこちら
 世界中の大学と本学を繋いで実施するリレ―講義です。参加者は毎回、新たな国?先生とつながり、そこで得た新たな発見をもとに、自分達の知る「世界」を広げていくことができます。

 海外協定校チャンネルの参加者は随時募集しています。詳細はUNIVERSAL PASSPORT(在学生用ポータルサイト)をご覧ください。