2022.07.19 トピックス 【法学部】卒業生講演~2019年卒?地頭江祐希さん(生駒市役所)~ キャリア?就職 学生生活 教育?研究

法学部の「公務員特別演習Ⅰ」という科目で、2年生対象に本学卒業生で生駒市役所に勤務されている地頭江さんから、公務員(市役所)の仕事についてご講演していただきました。

 

入庁から3年間の仕事内容の流れ

 1年目は、環境モデル都市推進課という部署で、太陽光発電やエネファーム、蓄電池などの省エネ?創エネシステムを設置した家庭へ補助金を交付したり、制度周知を図るチラシを作成したり、二酸化炭素の排出量削減に向けて取組を進めていました。また、約1,500名が参加する環境フェスティバルの企画?運営も担当。実施に必要な申請や打合せ、会場設営など、事務作業から現場まで、幅広く業務を経験しました。
2年目も同じ部署でしたが、生駒市がSDGs未来都市に選定されたことを受け、課名がSDGs推進課に変更。生駒市独自のSDGs未来都市のロゴマーク作成時は、コンセプトやデザインの選定から携わり、市役所にある看板塔と生駒駅前にあるウィンドウシートをロゴを活用したデザインに改修しました。自分自身が関わったものが形になったときは、やりがいを強く感じますね。また、生駒市のSDGsの取組をパンフレットに掲載する業務では分かりやすさを意識し、レイアウトや文章にも注意して作成しました。
その後、広報広聴課プロモーション係に異動。現在は、住んでいる人の目線でお店や人、風景など、まちの魅力を市公式Facebook「グッドサイクルいこま」で発信する「いこまち宣伝部」という事業を担当しています。休日には、私自身もまちに出て、様々な場所や人に触れ、刺激を受けながら、魅力の発掘を楽しんでいます。また、働き盛り世代をターゲットに、多様な価値観やライフスタイルの選択肢を増やす講座「スタイリング?ウィーク」では他部署と連携し、実施に向けて進めています。

仕事に対するマインドセット

公務員として仕事をする上で、大切にしていることは2つ。1つ目は誠実な対応をすること、そして2つ目は丁寧に信頼関係を築くこと。公務員なので、市民の方から厳しい目で見られることもありますが、市民の方と近い距離で仕事をしているので、信頼を失わないようプライベートにおいても行動には気をつけています。
また、地域のイベントには、直接足を運ぶようにしています。「仕事だからする」のではなく、私もこの街に住む一人の市民として、「暮らしを一緒に楽しむこと」が、より良いまちづくりにつながっていくと考えています。まちに知り合いが増えるのも、楽しいですね。

在学生へのメッセージ~公務員を目指すにあたって~

公務員を目指している在学生のみなさんには、どこの自治体で働きたいかを決める前に、自分は何をしたいか、何ができるのかを考え、そこから自治体の取組を知っていってほしいです。また、ネットに記載されている情報は誰でも知ることができるので、実際に足を運んでみてください。そして、自分の目で見て感じたものを大切にしてください。採用されると、定年まで何十年もそこで働くことになります。福利厚生や安定だけではなく、その自治体が何を目指して取組を進めているのか、自分のやりたいことと合うかなども含めて考えてみてほしいです。