2022.12.07 トピックス 【中福在线,连环夺宝】味の素株式会社サステナビリティ推進部 若狭由織さんによる特別講演 教育?研究 社会連携


 2022年11月25日 【中福在线,连环夺宝】フィールドプロジェクトⅠ(日本)の授業で、味の素株式会社サステナビリティ推進部 若狭由織さんをお招きして、味の素グループのASV経営とサステナビリティの取り組みについてご紹介いただきました。
 味の素グループは、「地球的な視野にたち、“食”と“健康”そして、 “いのち”のために働き、明日のよりよい生活に貢献します」を理念として掲げています。味の素グループは創業以来、一貫した事業を通じて社会価値と経済価値を共有する取り組みをつづけており、「妥協なき栄養」(おいしさを妥協しない、食へのアクセスを妥協しない、地域と個人の食生活を妥協しない)を目指して人々の健康と地球環境の持続可能性に貢献しています。
 さまざまな社会問題がある中、先進国である日本にとってもSDGsへの取り組みはもはや他人事ではありません。そして、ビジネス環境、投資家や消費者の意識が変化する中、多くの日本企業は新たなイノベーションとビジネスチャンスを目指してSDGsに取り組んでいます。
 授業に参加した学生たちは若狭さんによるご説明を通じて、日本企業の経営理念、商品開発やマーケティングについて学んだだけでなく、SDGsへの取り組みについても理解を深めました。以下では、授業に参加した学生たちの声を紹介します。


 
2年生 華原さん
 地球における様々な問題を解決するための目標、それがSDGsです。私たちはSDGsを学ぶ授業の一環として本日は「味の素」さんの取り組みについてご紹介をいただきました。私にとって、以下の内容が非常に勉強になりました。
 まずは味の素さんの強みであるアミノ酸の説明です。味の素ではアミノ酸の働きで食と健康の課題解決を志しています。アミノ酸には呈味機能、栄養素の添加、生理機能の調整の3つの働きがあり、私はアミノ酸の名前は知っていたものの人間の身体にこんなにも密接な関係があるとは思いませんでした。アミノ酸の働きで健康寿命を延伸することで歳を取っても動ける身体を維持しようとする味の素さんのグループビジョンにも脱帽しました。
 そしてSDGsに関しては「妥協なき栄養」の理念を掲げており、おいしさを妥協せずに栄養過多と栄養不足という二つの問題の解決を目指している。塩分過多な日本人に向けたSmart Salt(スマ塩)プロジェクトで生活習慣病のリスクを減らし、消費者の年代に合わせた広告を作るなど私たちが手に取りやすくなる工夫がされているのだと敬服しました。他にも環境に配慮しているバイオサイクルで製品の製造過程で発生する副生物を肥料や飼料としても無駄なく再利用することで作物の活性化や温室効果ガス発生理由の1つである牛のゲップの削減、これら全ての取り組みがSDGsに関するもので新たな発見ができ感銘しました。


 
3年生 エンさん(留学生)
 今回の授業では、味の素株式会社のSDGsへの取り組みについてご講演をいただきました。私はアミノ酸のさまざまな役割や、商品開発の取り組みについて学べました。私は以前、スーパーで味の素の調味料を見たことがあるが、味の素株式会社の事業については詳しく知りませんでした。今回のお話を伺って気づいたのですが、味の素株式会社は海外にも進出しており、その商品が世界中に広がっています。
 若狭さんの言う減塩については、生活の中で何度も目にしています。私は普段健康に関する記事を読むのが好きで、人が塩を食べすぎるのは体によくないことを知っています。味の素はその点を考え、独自の技術でおいしさを保ちながら食事での減塩を実現しています。そして、高齢者の栄養と健康を考え、アミノ酸を補うサプリを作っています。これは日本の深刻な高齢化問題への対応でもあります。さまざまな商品を開発して消費者の健康に貢献していますが、味の素は創業当初の目標であった社会貢献と経済的価値の創出を実現しています。
 若狭さんが、アミノ酸の多用途性や会社の栄養観を説明してくれたので、考えさせられました。痩せ気味の女性にとってプロテインが必要であるが、多くの女性はダイエットのために食事制限をしています。そのため脂肪だけではなく、体を動かす筋肉を落とすことにもなりがちです。味の素はタンパク質補給の重要性を訴え、アミノ酸を補給するためのさまざまな食品を開発しています。味の素は栄養を補う商品を提供するだけでなく、正しい栄養感覚や価値観を提供していると思います。
 さらに印象に残っているのはガーナでの取り組みです。味の素は発展途上国の女性、高齢者、子どもたちに低価格で栄養サプリメントを提供してきました。私は味の素企業が担っている社会的責任に感心しました。
 味の素は、商品価値と利益のバランスが取れている堅実な企業だと思います。また、環境保全と持続可能性を重視し、生産プロセスの非常に細かい部分では、SDGsを徹底しています。このような開発、販売や環境保護への努力によって社会に貢献していると感じました。