2023.07.17 トピックス 【中福在线,连环夺宝】ミニ模擬国連を開催! 教育?研究


 6月30日、中福在线,连环夺宝の開講科目「国際協力法」において、來田先生の下で2?3年生によるミニ模擬国連が開催されました。
 ミニ模擬国連では、学生たちが各国の外交官になりきり、他国との交渉を行いながら、自国の国益と国際公益を両立しうるような決議の採択を目指します。今回は「①国連総会において、SDGsの促進と異文化理解のために国連SDGsカフェを設置するという決議が採択された。②決議の下でSDGsカフェ委員会を設立し、各国の意見を持ち寄って、カフェで提供するメニューについて1つの決議を採択することになった」というシチュエーションの下でロールプレイを実施しました。

 

外交官になりきって…



 学生たちは6月22日の授業でミニ模擬国連の概要を学び、グループを作り、担当国の国内事情について調査を行いました。その結果を踏まえて、グループごとにSDGsカフェのメニューを考案し、当日のスピーチ?交渉?決議案の作成?決議案への投票に臨みました。
 また、国際共修の一環として、どのグループも留学生と一般学生が共同で作業にあたりました。お互いに役割分担を行いながら、活発に意見交換をする様子がみられました。
 
 産業や食文化、国内で抱える問題は国によって異なります。外交官である以上、国の代表として国益を守らなければなりませんが、同時にSDGs実現のため、国際会議での決議の採択を目指して歩み寄ることも求められます。
自国グループで考案した独自のメニューをどのように他国と調整するべきか、意見の違いを目の当たりにして、学生たちは頭を悩ませていたようです。それでもお互い妥協できる点を探り合い、交渉を重ね、最終的には決議を採択するに至ることができました。

 

授業の狙いと学生の声



 国際協力法の授業は、「国際社会における諸問題の法的理解」をテーマに、現代の国際社会が抱える様々な課題を解決するために法(ルール)がどのような役割を果たすのかを学ぶことを目的として開講されています。
 今回のミニ模擬国連では、講義で学んだ様々な国際法や国際機関の決議がどのような過程を経て形成されてきたのか、そしてその形成が国際社会にとっていかなる意義を有するのかを学生たちに肌で実感してもらうことが目標でした。



 授業後、学生たちからは次のような声が寄せられました。
 「4ヶ国でも苦戦したのに、本当の国連にはたくさんの国が参加している。とても時間をかけて決議案を出して採択されていることがわかり、今までとは見方が変わりました」
 「自国の利益だけを考えていたら、他国からの賛成を得られず、また他国の利益だけを考えていたら自国の利益がなくなることになる。さまざまな面から考えなければならなくて大変だった。その中で、他国の意見を一部取り入れたり、自国のものを使ってもらえるよう提案したりと、お互いが納得できるように話し合い、食材の交渉などをするのが面白かった」
 「他国と擦り合わせをしながら、徐々に議論を進めていく様子がとても良かったです。さらに自国の妥協可能な範囲でメニューを変更するなど、試行錯誤しながら決定していくのが楽しかったです。もう一度やってみたいと思う授業だった」
 「事前の準備は大変でしたが、普段集まって議論することのない私たちにとって、とても良い経験になったと思います。条約制定の際の国連関係者の苦労と、自分のたちの意見をはっきりと発言することの大切さを学びました」
 
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